大正4年(1915年)、田舎から出てきた依千葉は、大富豪、御宮司一家の屋敷で使用人として働いていた。 彼女は夜の庭で、般若面を被った人物に刺され、意識を失う。 そして目覚めたとき、御宮司の屋敷の中にいた。 だけどそこは御宮司の屋敷のはずなのに、人の気配がまったく感じられず、内装もどこかおかしかった。 ――――そしてそこで出会ったのは、死に装束を着た少年少女と、いくつもの目と口を持つ化物。 化物に追いかけられた依千葉は――――。