「世界で一つ、大切な時計をお作りします」―親の転勤で京都に引っ越してきた高校生の江野崎菜奈は、祇園の白川通りで一軒の時計屋を見つけた。レトロな時計がところ狭しと並ぶ「白川時計屋」の時計師・白川幸也は、街に不慣れな菜奈を何かと気にかけてくれる。ある日、菜奈は目の前で起きた事故をきっかけに、幸也に特殊な能力があることを知る―「大丈夫、大切なことは“時間屋さん”が教えてくれる」...時を操る力を持つ“時間屋”をめぐる、奇跡の物語。