高校一年の冬、早坂秋人は心臓病を患い、余命宣告を受ける。 絶望の中、秋人は通院先に入院している桜井春奈と出会う。 春奈もまた、重い病気で残りわずかの命だった。 秋人は自分の病気を隠して彼女と話すようになり、 死ぬのが怖くないと言う春奈に興味を持つ。 自分はまだ恋をしてもいいのだろうか? 自問しながら過ぎる日々に変化が訪れて……? 淡々と描かれるふたりの日常に、儚い美しさと優しさを感じる、 究極の純愛小説。