「受け取っていただけますか?」 お金を返そうと「あいつ」が追いかけてくる! 最終電車が迫っている。 会社員の松山は財布をなくした青年に電車賃を手渡した。 「これはあげるんだよ」 「いえ、きっとお返ししますから」 青年は言葉通り、 松山の家を訪ねて金を返そうとする。 しかし、妻の沙織は人違いだという。 先々週の金曜日、N駅にいたはずはないと。 松山の完全犯罪が崩れ始める……。 (「素直な狂気」) 誰もが秘める狂気を鮮烈に描き出したミステリー。