大丈夫。ただ、人を殺しただけ―― 自分を守ったあの日から悲劇が始まった 昼近くに目が覚めた高校三年生の小西智子は、ぐっすり眠ってしまったことが自分でも信じられなかった。 もしかして昨夜のことは夢だったのか。 膝を見下ろすと、そこにはあの人から逃げようとしてできたあざ。 恐ろしくなって何もかも忘れてしまおうとした智子に、大学から帰ってきた姉の聡子が泣きながら言った。 「片倉先生……死んじゃった!」 誰にも言えない秘密が智子を追い詰める――。