Matsuribi Saya no Koukai
Novel
祭火小夜の後悔 2018/10/01
Character count136,676
Word count55,307
Unique words6,094
Unique words used once2,671
Unique kanji1,534
Unique kanji used once269
Average sentence length21.0
Difficulty beta Moderate
Dialogue19.1%
Duration 10 h

綾辻行人 ――前半に語られる三つの怪異譚がそれぞれにとても佳い。随所に「怖さ」を描くセンスが光る。全体として大いに作者の才気を感じさせる 貴志祐介 ――それぞれのエピソードのアイデアが秀逸。「しげとら」の趣向もおもしろい。ホラーの多様性を示せる 宮部みゆき ――作品全体を支えるヒロイン・祭火小夜の清楚な魅力と、全体に淡く漂う叙情性にも惹かれました 「私に、不思議な存在の知識を教えてくれたのは、兄でした」。怪異現象に詳しい女子高校生・祭火小夜(まつりび・さや)。これは、彼女との、ある夏の話。/ 第1話 床下に潜む:田舎の高校で数学教師をしている坂口。用事で旧校舎を訪れ、一枚だけ色の違う床板を発見する。さらに、見知らぬ生徒・祭火と遭遇し、床板をひっくり返すという謎の存在に関する話を聞いた。夜、旧校舎に再び行った坂口が目撃したのは……。/ 第2話 にじり寄る:浅井という少年は、巨大なムカデのようなものに憑かれて悩んでいた。ある日、それに関する決まりごとを破ってしまい最悪の事態に陥る。そんな折、一学年先輩である祭火と出会い、解決法を教えられるが……。/ 第3話 しげとら:幼いころに「しげとら」と取引をした糸川葵。取引から10年経ち高校生になった彼女は、クラスメイトの祭火から、ある言葉を投げかけられる。/ 第4話 祭りの夜に:そして夏休みの初日、祭火小夜が困っていると知った3人は、あることに協力するため祭火とともに一晩のドライブをすることに。「祭りの夜に、魔物が出るのです」。山のトンネルを潜り抜けて、魔物と対峙する一夜が始まった……。

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